本演習にかかる時間はおよそ 15-25 分です。
本演習では、店舗ごとの顧客データを用いて顧客分布商圏を作成します。また、作成した顧客分布商圏に近似した到達圏を作成し、各店舗の商圏範囲が自動車で平均何分圏に該当するのかを確認します。
顧客分布商圏は、店舗ごとの顧客データをもとに、店舗から近い順に顧客データを一定割合含む範囲を指し「実勢商圏」とも呼びます。詳細は、ビジネスマップ用語集をご覧ください。
事前準備が完了していない場合は、演習に入る前にこちらの操作を行ってください。
「BAProチュートリアル_顧客分析.aprx」の [演習1] マップを開き、[コンテンツ] ウィンドウおよびマップ上に店舗および顧客のポイント データがあらかじめ追加されていることを確認します。
店舗および顧客ポイントを使用して、顧客分布商圏を作成します。今回は、顧客の 7 割をカバーする商圏を作成します。
顧客の集計タイプは、顧客ポイントの個数以外に顧客の持つ属性 (例えば売上高など) を選択できます。
マップに、自社店舗を起点とした、顧客の 7 割をカバーする実勢商圏が追加されます。
これまでの操作で、顧客の 7 割をカバーする商圏を作成しました。次に、作成した商圏をカバーする道路時間商圏を作成し、各店舗の実勢商圏が自動車で平均何分圏に該当するかを確認します。
マップに、顧客分布商圏に近似した道路時間商圏が追加されました。結果の詳細を確認します。
「AREA_DESC」フィールドに、各実勢商圏を道路時間商圏で近似したときの移動時間が格納されます。店舗 2~4 に関しては、6~7 分程度になっていますが、店舗 1 に関しては 11 分程度と他の店舗と比較して商圏範囲が広くなっていることが分かります。
近似到達圏の移動時間を新しいエリアでの出店時の商圏作成の基準として利用することで、より高精度な商圏分析を行うことができます。
この演習では、顧客の分布状況を元にした実勢商圏を作成することができました。さらに、実勢商圏を近似した道路時間商圏を作成することで、各店舗の商圏範囲が自動車で平均何分圏に該当するのかを調べることができました。
また、以下のツールの操作について学びました。