本演習にかかる時間はおよそ 30-45 分です。
演習「顧客分布を元にした商圏の生成」で、顧客分布商圏を作成しました。
本演習では、顧客分布商圏に重なる町丁・字等を抽出し、それに重なる顧客ポイント データを使用して、町丁・字等別の市場シェアを算出します。また、算出した結果のシンボルを 2 つの変数で表現し、市場ポテンシャルと市場シェアの関係性をより分かりやすく表現します。
市場シェアの詳細は、ビジネスマップ用語集「市場占有率」をご覧ください。
事前準備が完了していない場合は、演習に入る前にこちらの操作を行ってください。 前回の演習から引き続き演習をされている方は、「顧客分布商圏に重複する町丁・字等の抽出」から開始いただけます。
<事前準備で演習用データを配置した場所>\bapro_tutorial_customer_analysis\演習用データ\演習結果\演習結果.gdb
顧客分布商圏に重なる町丁・字等を抽出します。
[比率] オプションを「面積比」に設定することで、商圏が町丁・字等などの区画ポリゴンの何割と重なっているかを算出することができます。
ツール実行が完了すると、マップに顧客分布商圏に重なる町丁・字等が追加されます。
市場シェアを算出する際には、ベースとなるポリゴンが、あらかじめ分母となる人口や世帯などの市場ポテンシャルの値を持っている必要があります。 今回は、町丁・字等に対して人口総数を集計します。
[重複する区画ポリゴンの作成] ツールの [戻る] ボタンをクリックし、[ジオプロセシング] ウィンドウの検索ボックスに「情報付加」と入力します。
検索結果の中の [レイヤーへの情報付加 (Enrich Layer)] ツールをクリックして開きます。
[入力フィーチャ] のプルダウンから「顧客分布商圏に重なる町丁字等」を選択します。
[出力フィーチャクラス] で、「顧客分布商圏に重なる町丁字等_人口付与」と入力します。
[変数] で [+] ボタンをクリックしてデータ ブラウザーを開き、[人口] → [人口総数] → [2015 人口総数] にチェックを入れます。
[詳細パネルの表示/非表示] をクリックし、1 変数が選択されていることを確認したら、[OK] をクリックして、データ ブラウザーを閉じます。
[実行] をクリックしてツールを実行します。
ツール実行が完了すると、[コンテンツ] ウィンドウおよびマップに結果レイヤーが追加されます。
町丁・字等別の市場シェアを算出します。
ツール実行が完了したら、マップ上に市場シェア別に色分けされた町丁・字等が追加されます。作成したレポートを開いて結果を確認します。
二変数シンボル(クロスランキング)を用いて、2つの属性の関連性を直感的に理解するマップを作成します。
今回は、市場ポテンシャル (人口総数) と市場シェアの値を元に町丁・字等を色分けし、「市場ポテンシャルは高いが、市場シェアは低い」エリアを可視化します。
市場シェアの結果レイヤーのシンボルが変更され、[コンテンツ] ウィンドウの凡例が以下のように変わります。シンボルを変更したことにより、左上の色で塗られたエリアが「市場ポテンシャルは高いが、市場シェアが低い」、つまり「てこ入れすべきエリア」であることがマップからすぐに分かるようになりました。
この演習では、既存のポリゴンに重なる区画ポリゴン (町丁・字等) を抽出することができました。 また、抽出した町丁・字等に対して統計データを集計することができました。
さらに、町丁・字等と顧客ポイントを使用して、エリア別の市場シェアを算出し、市場ポテンシャルと市場シェアの 2 つの属性を元に解析結果を色分けすることにより、「マーケティングのてこ入れすべきエリア」ところを可視化することができました。
また、以下のツールの操作を学びました。