本演習にかかる時間はおよそ 15-30 分です。
住所情報を含むテーブル データと [住所のジオコーディング] ツールを用いて、自社の店舗や顧客をポイント データ化する方法を習得します。
本演習では、顧客の住所情報を元にジオコーディングを行います。
ジオコーディングとは、住所や郵便番号、場所の名前などのテーブル情報を地図上に展開し、GIS データ化する処理のことをいいます。詳細はビジネスマップ用語集をご覧ください。
事前準備が完了していない場合は、演習に入る前にこちらの操作を行ってください。
「BAProチュートリアル_商圏分析.aprx」の [演習1] マップを開きます。
顧客のテーブル データをマップに追加します。[マップ] タブ → [レイヤー] グループの [データの追加] → [データ] をクリックして、[データの追加] ダイアログを開きます。
以下の Excel シートを選択し、[OK] をクリックします。
<事前準備で演習用データを配置した場所>\bapro_tutorial_tradearea_analysis\演習用データ\顧客リスト.xlsx\顧客リスト$
[コンテンツ] ウィンドウに「顧客リスト$」が追加されます。「顧客リスト$」を右クリック → [開く] をクリックし、テーブルを開きます。
テーブルに、住所情報や ID などの情報が格納されていることを確認し、テーブルを閉じます。
顧客のジオコーディングを行います。
[コンテンツ] ウィンドウで「顧客リスト」テーブルを右クリック → [テーブルのジオコーディング] をクリックします。
[テーブルのジオコーディング] ウィザードが起動します。
[ステップ 1: テーブルについて] で、住所情報を含むテーブルを選択します。以下のように設定し、[次へ] をクリックします。
[ステップ 2: 使用するロケーター] で、Business Analyst 2021 年版データセットに搭載されている街区レベルのロケーターを選択します。[参照] ボタンをクリックし、以下のロケーターを選択し、[次へ] をクリックします。
C:\ArcGIS\Business Analyst\JPN_Esrijapan_2020\Data\Geocoding Data\C_Chochomoku_Gaiku_isj2021.loc
「ArcGIS World Geocoding Service」を選択すると、住居レベルでジオコーディングができます。ただし、ArcGIS Online へのサイン インが必要となり、サービス クレジットを消費します。
出力フィーチャクラスのデフォルトの保存先は、プロジェクト配下に保存されているファイル ジオデータベースです。
ジオコーディングが実行され、照合結果が表示されます。住所が不一致の場所が 1 ヵ所あるようです。この場合、正しくポイントがプロットされていないので、住所の再照合を行い、正しい位置にプロットし直しましょう。
「住所の再照合」を行うことで、住所が不一致だったポイントを正しい位置にプロットすることができます。
不一致だった住所情報は、[住所の再照合] ウィンドウの [不一致] タブから確認できます。現在の住所は「千葉県船橋二宮1-59」となっています。市区町村名が「船橋」になっていたために、住所の照合に失敗したようです。
[自動的に適用] チェックボックスをオンにして、[住所] に「千葉県船橋市二宮1-59」と入力し、Enter キーを押します。すると、住所が 100% 一致する候補が 2 ヵ所表示されます。また、マップ上にも候補ポイントが表示されます。
[自動的に適用] を有効にすることにより、住所フィールドの更新後 Enter キーを押すとすぐに新たな候補が検索されるようになります。
再照合が実行され、すべての顧客ポイントが正しくプロットされました。
この演習では、住所情報を持つテーブル データを使用してジオコーディングを行い、顧客のポイント データを作成することができました。
また、以下のツールの操作を学びました。