本演習にかかる時間はおよそ 15-30 分です。
「クイック商圏」を使用することで、素早く商圏作成からレポートの実行までを行うことができます。本演習では、西船橋駅を評価対象としてクイック商圏を実行してみましょう。
本演習は、後述のインフォグラフィックスの表示を行うことでサービス クレジットを 0.01 消費します。
事前準備が完了していない場合は、演習に入る前にこちらの操作を行ってください。
クイック商圏を実行して、西船橋駅を起点とした商圏作成とインフォグラフィックスの実行を行います。
[クイック商圏] ウィザードの [ステップ1: 位置] で、解析対象となる位置を指定します。
[ステップ2: バッファー] で商圏を作成します。
作成できる商圏は、リング商圏および道路距離/時間商圏のいずれかです。
ディゾルブ オプションの設定によって、複数の距離を指定した場合のポリゴンの重複のさせ方を指定できます。
・ディスク:各ポリゴンは、起点から距離値までの到達可能な領域を含みます。(例:5,10 分の道路時間商圏の場合、0-5 分の到達圏ポリゴンと 0-10 分の到達圏ポリゴンが生成されます。)
・リング:各ポリゴンは、連続する距離値の間にある領域のみを含みます。(例:5,10 分の道路時間商圏の場合、0-5 分の到達圏ポリゴンと 5-10 分の到達圏ポリゴンが生成されます。)
[ステップ3: 解析] では、作成する商圏に対してインフォグラフィックスの表示やレポートの作成、統計データの集計を実行できます。今回はインフォグラフィックスの表示を行います。
商圏作成のみを行う場合には、ラジオ ボタンをすべてオフにした状態で次へ進んでください。
解析では商圏内の統計情報を集計し、以下のようなアウトプットを得ることができます。
・インフォグラフィックスの表示:動的な商圏レポート「インフォグラフィックス」を閲覧できます。1 ビューにつき 0.01 クレジットを消費します。
・レポートの作成:静的な商圏レポートを出力します。
・情報付加:統計データの集計値が付与された商圏ポリゴンを出力します。
ツールが実行され、インフォグラフィックス ビューが起動し、基本統計プロファイルの集計結果が表示されます。
インフォグラフィックスは、グラフやチャートを動的に表現することができる新しい商圏レポートです。詳細はビジネスマップ用語集をご覧ください。
クイック商圏で作成した商圏に対して、統計データを集計してみましょう。
データ ブラウザーでは、集計したい統計変数を選択することができます。今回は、人口と世帯を選択します。
[コンテンツ] ウィンドウおよびマップに結果レイヤーが追加されるので、集計値を確認します。
商圏レイヤーに付与された人口・世帯の値を Excel 形式でエクスポートします。
[レイヤーへの情報付加] ツールの [戻る] ボタンをクリックし、[ジオプロセシング] ウィンドウの検索ボックスに「Excel」と入力します。
検索結果の中の [テーブル → Excel (Table to Excel)] ツールをクリックして開きます。
以下のように設定して、[実行] をクリックします。
ツール実行が完了したら、[詳細の表示] をクリック → [パラメーター] タブの [出力 Excel ファイル] をクリックして出力された Excel を開きます。
Excel を確認すると、西船橋駅を起点とした運転時間商圏レイヤーの情報と、レイヤー内の人口・世帯の集計値が含まれていることが分かります。
[プロジェクト] タブ → [保存] を選択し、プロジェクトを保存します。
この演習では、マップ上の任意の位置を選択して商圏およびインフォグラフィックスを作成し、素早く商圏内の人口分布を把握しました。更に、商圏内の統計データを集計し、その結果をテーブル データとして出力することができました。
また、以下ツールの操作について学びました。